こんにちは、たびおどりです。
ご来店されるお客様から「パックで安く行きたい」と相談を受けますが、みなさんパックって何か考えたことありますか?
パックとは何か?そして本当に安いのか?
この疑問に対して解説をしていく、そんなシリーズの2回目です。
旅費を安くしたい、という方にもお読みいただきたい情報満載でお届けしたいと思いますので、是非最後までお付き合いください。
今回もよろしくお願いします。
前回記事はこちら
tabiodori.hatenablog.com
パックは安いのか?
なんでもそうですが、セットなりパックなりまとめ買いすると、単品で買うより安くなるのはよく知られていることです。
パック商品は、一概に安くなると言い切れませんが、安くなることが多いです。
例えば、JRと宿泊のセットプランはホテルとJR券を個別で買うより、目安として2割ほど安くなると言われています。
なぜ安くなるかと言うと、鉄道会社や航空会社から列車・飛行機の座席を一定席数まとめて仕入れることで、1席あたりの単価を下げ、それを個人用に販売している、そんなイメージです。
安くならないとこともあるのか?
安くなると言い切れない、とお伝えしましたが、パックにしても逆に高くなることも、あるいはあまり料金が変わらないこともあります。
繰り返しになりますが、座席が安く仕入れられるからこそ、パックは安くなります。
しかし、安く仕入れられない場合は、販売料金も当然高くなります。
その具体例は、ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始といった繁忙期の時期です。
座席を提供するか?自社で販売をするか?
座席を提供するか、自社で販売するかは鉄道・航空会社の経営戦略もあるでしょう。
鉄道会社も航空会社も、旅行会社に安く座席を提供するより、自社で座席を定価で販売出来れば収益が大きくなります。
しかし、自社だけで座席を販売することが難しいので旅行会社にも販売してもらい、なるべく多くの旅行者で満席にして運行したいと考えるのが通常の時期のことです。
しかしながら、旅行会社に販売した座席は旅行会社で管理されるため、座席を提供しすぎると、空席を残してしまうリスクもあります。
ところが、大型連休は必然的に利用客が多くなる為、旅行会社に買い取ってもらわずとも満席状態になります。このチャンスを活かして多くの座席を定価で販売したいと考えるのは当然でしょう。
こんな願ってもないチャンスにわざわざ座席を旅行会社に提供するのだから、高額販売になるのも仕方無いことかもしれません。
価格面以外でのパックにするメリットは?
テーマと少しそれますが、安くならないならパックにする必要無いのでは?こうも考えられます。
確かに、繁忙期の時期はあまりパックにする魅力が無いように思えますが、パックだからこそのメリットもあります。
私の思うメリットの1つは、キャンセルの融通が利くことです。
通常、JR券や航空券は購入した時点で取消料や払戻手数料がかかりますが、国内パックツアーの多くは、キャンセル料は出発日の20日前からかかります。
つまり、21日前まではキャンセル料無しで飛行機や新幹線の座席の取消が出来ます。
このキャンセル規定が適応になるため、
行けるかわからないけど、とりあえず飛行機や新幹線を確保しておくことも可能です。
特に航空券はかなり先まで予約が出来ますので、イベントなど参加予定だけどまだチケットが確保出来ていないといった場合は有効活用出来るかと思います。
旅行会社の社員目線ですと、本当に行きたい人に座席提供が出来ない面もあり、あまり強くおススメは出来ませんが(・・;)
まとめ
いかがでしたか?
パックツアーが安くなる仕組みから始まり、安くならない場合についてと、パックツアーの価格以外のメリットについて解説しました。
次の記事からは、JR付き・飛行機付きのパックツアーについて解説をしてまいります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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