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追加代金無しで上級エコノミー席並の快適さ?!非常口座席に座ってみた感想をリポート

こんにちは、たびおどりです。

たびおどり (@tabiodori) | Twitter

 

先日、青森ー新千歳間の極短いフライトですが、非常口座席に座ることになりました。

 

座席が広いから非常口座席で指定して欲しいとお客様にご希望いただくのですが、どんな座席なのでしょうか?

 

本当に広いの?

 

座る際の注意点は?

 

など私が感じた点をリポートしたいと思います。

 

よろしくお願いします。

 

 

非常口座席とは?

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言葉にするのも変な感じがしますが、緊急時に乗客が機外へ脱出するための扉がある座席です。

通常、飛行機の出入りにはボーディングブリッジと接続される大きな扉が使われます。しかし、非常時にそこからだけでは乗客の避難が間に合わない可能性もあります。

そういったことが起こらないように、機内数カ所に設置された非常用扉があり、この扉の前に設けられているのが非常口座席です。

 

非常口座席に座ってみての感想

まず最初に思ったのは

広い…!!

 

驚くほど広く感じました。

通路から見た時は

「む?あんまり変わらない?」と口にしそうでしたが思い留まりました。

 

しかし、実際に着席してみると違いはすぐわかり、足をかなり伸ばせました。

 

写真を撮るとこんな感じです。

180センチほど身長があるのですが、

膝が前の座席にあたりません!!

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ちなみに、こちらは同じ機材の復路です。(離陸時に撮ったので少しブレてます)

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前の座席と膝が近いのがお分かりかと思います。

 

以前、JALのクラスJ席にも乗ったことがありますが、

前の座席との間隔はクラスJと同じくらいではないかと思います。

とはいえ、あくまでも普通席なので広くなっているのは前の座席との間隔(シートピッチ)です。座席幅はクラスJの方が広いですし、レッグレストもありません。

 

クラスJに何を求めるのかは人それぞれ(前方の席が良いなど)ですが、私はどんな乗り物に乗る時も、シートピッチが広いかどうかを重要視する派です。

 

その私からすれば、

クラスJの追加代金1,000円無しでこれ程の快適さがあるのは魅力的です!

 

もっと早くこの体験をしたかったと悔やまれる程です(苦笑)

 

テーブルもありますので、飛行中はテーブルも問題無く使えそうです。

(検証し忘れたのですが、座席が広いからテーブルも遠い…なんてこともあるのかもしれません)

 

1万円以内で国内航空券がみつかるエアトリ

 

非常口座席はどこにある?

非常口座席は機体の前方・後方と、翼の近くが多いです。非常時の脱出の際に翼の上を使うためだそうです。

 

写真は飛行機後方の非常口です。

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今回私が座ったのは翼近くの非常口席でした。翼の起点に近いので窓からの景色も悪くないです。外から見ると赤く囲った位置です。

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非常口座席の位置は機材によって変わりますので、座席指定時に確認しましょう。

 

非常口座席に座る際の注意点

先にお伝えしますと、

非常口座席に座れる乗客にはある条件が設けられています。

 

私も着席してすぐに客室乗務員さんから声がかかりました。

「非常時のお手伝いをお願いすることがありますので、シートポケットに入っているご案内事項をご覧ください。」

とのこと。

 

さて、どんな事が書いてあるのか見てみましょう。

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以下全てを満たす方に限りご着席いただくこととします、とあります。

条件は以下のようです。

 

1.15歳以上の方

2.同伴者や係員の手伝いが不要な方

3.航空機ドアの開閉など、緊急脱出の援助の実施が出来る方

4.乗務員の指示を理解し、他の乗客に伝えられる方

5.緊急時に同伴者の援助をする必要が無い方

6.緊急時の援助を実施することに同意する方

 

まず1の、着席資格は年齢15歳以上ですので、14歳までの子どもは非常口座席には座れません。

おそらく家族が隣に着席する予定であっても不可能でしょう。

 

2と5にある、家族や友人といった一緒に飛行機に乗る人から援助されたり、同伴者を援助する必要がないのも条件ですが、こ援助が必要な方がしっかりと援助を受けられるように、とのことだと思います。

援助が必要な同伴者をさしおいて、他の乗客の援助は難しいでしょうし、同伴者も不安でしょうからこれも条件としては真っ当な気がします。

 

3のドアの開閉など緊急時の援助実施が出来る方については判断が難しいかもしれません。何が出来れば良いのか、こちらに注目しました。

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非常口座席の前に貼っている案内ですが、扉の重さ17.5kgと書いています。

非常扉は開けた後、外に投げ捨てると指示があるのですが、ある程度の重さがあるのでこれが問題無く出来るかどうか?は一つの判断基準となりえます。

つまり、ある程度の腕力も必要とされると理解すると良いでしょうか。

 

4では、乗務員の指示を理解し他の乗客へ伝えられる方とあります。

非常時の対応は、客室乗務員が基本してくださいますが、非常時に多くの乗客への対応を全て行うのは大変です。

そのため、非常口座席の乗客は、乗務員が避難の順番や手順を指示した際に、周りの方へ伝える事も求められます。

 

指示を理解し、伝える力が必要なので、聞く・話すが出来れば良いかと思います。

 

少し余談ですが、外国語しか話せない人はどうなるでしょう?

以前、国際線の非常口座席に座ったことがあります。乗務員からすれば、私が外国語しか話せない人にあたります。

この時は、「非常時の手伝いをお願いします。もし出来ない場合は座席変更を承ります」

こんな事を英語で言われました。

英語で聞く話すは問題無いと思い、私はOKと答えてそのまま目的地まで行きました。

特に降ろされたりしませんでしたので、聞く・話すが問題無く出来る人であれば差し支えないのではないかと思います。

 

そして6の、緊急時の援助をすることに同意する方は、

ある意味これが一番大事かと思います。

「上記の点は理解しました。しかし私は援助はしません」

となると非常時に困ります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

非常口座席は緊急時の責務が伴いますが、代わりに広い座席に座る事が出来ます。

緊急時の援助に同意するにあたり、署名をしたりすることもありません。利用者の自己申告で、同意を伝えます。

もし、座席指定していた場所が非常口座席になっており、自分には適性が無いと不安であれば乗務員に申し出ることで座席の変更が出来ます。

 

とはいえ、全員が非常口を避けると非常時の手伝いが不足してしまいます。

この記事をきっかけに非常口座席の利用がどのようなものか認知されるのを願います♪

 

最後までお読み頂きありがとうございました!

 

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