7/11、GOTOトラベルキャンペーンを7/22出発分から適応すると発表されました。
ニュースで取り上げられた後、瞬く間に広まったのですが、具体的にどのようなキャンペーンか、適応条件はなにか?正しく理解している方がまだ少ないように思います。
キャンペーンの内容を正しく理解しないと、お得なキャンペーンを最大限活用できず無駄になります。
そこで、旅行販売をしている私から皆様に正確な情報お伝えしたく筆を執りました。
キャンペーンの内容を理解する助けになれば幸いです。
今回の解説は観光庁のホームページに掲載の情報をを基にしております。
資料だけでは詳細がわかりかねる部分もあり、断定できない情報にはその旨記載しています。 詳細がわかり次第情報をアップデートしていきますのでよろしくお願いします。
7/13 クーポン獲得の最低金額についての補足を追加。
7/14 キャンペーン期限について補足追加。
7/21寝台列車、夜行フェリーの項目を追記。
7/23補助金計算のパターン3に補足を追加、こども料金についての補足でパターン4を新たに追加。7/29以前の予約分の還付法について追記。
7/29 情報が定かじゃないものも多く、追記・修正の対応がしきれないので更新を一時停止します。
申込の際は、必ず詳細はご自身でも確かめた上でご利用ください。
なお、各旅行会社・宿泊施設ともにキャンペーン詳細が事務局から伝わりきっていない、事務局も対応方が完成しきっていない状況です。
旅行会社に問い合わせても「未定」「わかりません」といった回答はこういった未確定な事が多い状況ですので、どうかご理解ください。
8/2寝台列車の補助対象条件、地域クーポンは9/1発以降を9月上旬からを予定の2点を追記
8/12 GOTOトラベルの各資料を見ても9月上旬の表現が見当たらないため、地域クーポンの利用予定日を9月上旬から、9月中に変更。
8/20 9月から予定の地域共通クーポンの金額について修正をしました。
旅行代金が半額になる!?
GOTOトラベルキャンペーンの目玉はなんと言っても、旅行代金の半額補助!これは過去のふっこう割りなどを越えた補助額の大きさです。
しかし、皆様は旅行代金の半額補助の条件を正しく理解されていますか?
単純に旅行代金が半額になるわけではありません。
GOTOトラベルキャンペーンの補助の内訳は、値引きと旅行先で使えるクーポン券の2種類がセットになっています。
補助の配分は、値引きが7割、クーポン券は3割分と決まっており、この2つをあわせた補助の上限は、1人1泊(=1人/泊)あたり20,000円です。
2万円が補助の上限ですので、1人/泊あたり4万円を越える分は補助適応外金額が発生します。
なので、このキャンペーンを最大限活用するなら、1人/泊あたり4万円までに抑える様にしましょう。
ちなみに、日帰りの旅行も補助の対象となっています。
日帰り旅行の補助上限は1万円ですので、この場合は1人20,000円までに抑えるのが得策です。
実践!旅行代金はいくらお得?
文字だけではイメージしにくいと思いますので、どのように安くなるか実際に計算してみましょう。文字を追うだけでは難しいと思うので、実際に電卓で計算してみるとより理解が深まります!
計算の手順は3ステップです
① 旅行代金の半額にあたる、補助金がいくらかを計算する
② 補助金額の内、7割(値引き分)と3割(クーポン券分)を計算する
③ 旅行代金から補助金額を引く
なお、3割のクーポン券は旅行中に使える分なので、旅行代金の値引き額だけ調べたい時は不要です。
パターン1 最も簡単!1人/泊あたり20,000円の温泉旅館に大人2名で宿泊する場合・・・
① 20,000円の半額、10,000円がキャンペーンの補助金額です。
② 10,000円の内、7割にあたる7,000円が旅行代金から値引きされ、3割にあたる3,000円がクーポン券として受け取れる金額になります。
③元の旅行代金20,000円から、値引きの7,000円を引き、キャンペーン適応後の旅行代金は13,000円とわかります。
これが2名分なので、2名合わせての旅行代金は元々40,000円でしたが、26,000円にまで安くなります。さらに、クーポンも2名分あわせて6,000円分もらえます。
パターン2 要注意!1人/泊あたり50,000円の温泉旅館に大人2名で宿泊する場合・・・
この答えは、2名合計で72,000円が値引き後の旅行代金です。
間違えずに計算出来ましたでしょうか?
注意が必要なのは、このように1人/泊あたり40,000円を超える場合です。
冒頭でもお伝えしましたが、40,000円の半額=補助の上限20,000円ですので、40,000円を超える分は補助を受けられない金額が発生してしまいます。
まず、50,000円の半額にあたる25,000円が補助になる!
と言いたいところですが、補助の上限は1人/泊あたり20,000円が上限なので、この場合は、20,000円が補助金額になります。
20,000円の内、7割の14,000円が値引きされ、3割の6,000円がクーポン券の額です。
元の旅行代金50,000円から14,000円が値引かれるので、旅行代金は一人あたり36,000円となります。
つまり2名での合計は36,000円×2名=72,000円です。
私の経験からすると、温泉なら客室露天風呂付きの部屋(1人/泊25,000円〜)、リゾートならプライベートプール付きの部屋(1人/泊30,000円〜)も狙えるはずです。
パターン3 発展編!2泊3日のパックで100,000円の場合・・・
2泊以上の日程の場合も、基本は1泊毎に補助金額を計算します。
1人/泊あたりの補助上限は20,000円ですので、その2泊ぶんにあたる40,000円がこの場合の補助上限です。40,000円の7割が値引き額、3割がクーポン券額になので、旅行代金は100,000円ー28,000円=72,000円、クーポンは12,000円分が発行されます。
旅行日数が増えても上記の計算方法は同じです。
3泊なら6万円、4泊なら8万円と上限の補助額は増えていきます。
7/23追記
2泊以上の旅行において、1泊目と2泊目で旅行代金がそれぞれの単価が明らかな場合、補助金の計算は、1泊毎ではなく、総額を元に計算するとの発表がありました。
※資料だけだとどう計算するかわからずここはうやむやにしていました。
例えば、1泊目は1人/泊あたり50,000円、2泊目は1人/泊あたり10,000円だった場合
個別の旅行代金で見ると補助額は20,000円+5,000円=25,000円ですが、
2泊の合計60,000円の半額、30,000円が補助の上限になります。
つまり、1度の旅行で2泊以上するならまとめて予約した方が、無駄なく補助金を受け取れると考えられます。
発展させて考えれば、2泊3日で、1泊目70,000円、2泊目10,000円なら、2泊時の補助上限40,000円の満額が還元されるようにもなります。
ただし、1泊目の予約と2泊目の予約を別々にした場合は、それぞれの旅行代金を元に計算します。
例:9/1に1泊目と2泊目のホテルを一緒に予約
⇒合算して補助金の計算をする
例:9/1に1泊目のホテルを予約し、9/3に2泊目の予約をする
⇒1泊目は1泊目で計算、2泊目は2泊目で計算するので合算されない
パターン4 参考程度に!1人/泊10,000円のホテルに大人1名で泊まる場合・・・
この計算で注意していただきたいのは、クーポンについてです。発行されるクーポンは、1,000円単位で発行になるので、1,000円未満の端数は切り捨てされます。
端数は四捨五入されるので、500円以下は切り捨てされクーポン額に含まれません。
しかし、501円以上は切り上げて1,000円分のクーポンになります。
まず、1万円の半額、5,000円が補助の対象金額です。
値引きは7割分なので3,500円と、クーポン額は3割なので1,500円です。
つまりこの場合は、旅行代金は6,500円になるが、もらえるクーポンは端数が切り捨てれれ1,000円分になります。
つまり、クーポンも狙うのであれば、元値が1人/泊6,680円以上でなければクーポンがもらえません。例えば、6,680円なら3,340円の3割が1,002円でクーポンがもらえますが、6,660円なら3,330円の3割が999円でクーポン無しになります。
元値が1人/泊3,340円以上でなければクーポンがもらえません。3,340円の半額1,670円の3割は501円なので、切り上げて1,000円分のクーポンがもらえます。
安い宿を探す時は6,680円3,340円が下限と意識して探してみてください。
※補足
旅行代金が6,670円の場合、半額の3,335円の3割は1,000.5円になります。小数点以下含め1,000円超えるので、正確には6,670からでもクーポンが貰えそうなのですが、微妙なラインを攻めすぎてもあまり意味がないと思い6,680円を最低ラインと捉えています。この算出方法と理解で良いのかはもう少し検証します。
※8/20追記※
8/12観光庁作成の資料に発行金額の基準について新たな記載がありましたので訂正しました。
パターン4 おとな・こども料金の区別はどうなるの?
GOTOトラベルキャンペーンの補助金は大人・こども同額です。
補助金額は、おとな・こども毎に計算ではなく、総額を元に計算します。
おとな1人/泊あたり20,000円、こども1人泊あたり10,000円の宿に、大人2名こども1名の3人で泊まる場合の料金は、40,000円(=20,000円×2名)+10,000円=50,000円なので、補助金は25,000円分です。
また、大人が50,000円、こどもが20,000円などの場合は、おとなだけで見ると大人の補助額は20,000円の上限になります。しかし、おとな・こどもの総額で計算なので、総額120,000円の半額60,000円が補助の上限になります。
これは、おとな・こどもあわせて3人で60,000円の上限と同額なので、無駄なく補助金を利用する小技として注目です。
これは私の推測ですが、旅行代金総額を補助金計算の元にするので、飛行機の座席のみを利用する場合の幼児旅行代金も総額に含めて補助対象になると予想出来ます。
※明記されていないので続報を確認して追記します。
補助の対象は?
旅行代金の半額が補助と言っても、旅行代金とは何を指しているのでしょうか?
何がどこまで補助の対象になるかをしっかり理解しましょう。
わかりやすい判断基準は、旅行中に宿泊が含まれるか?です。
観光庁の資料を見ると、以下は補助対象です。
①宿泊
これは単純明快ですね。
ただし、民泊やゲストハウスなどの施設は住宅宿泊事業法、旅館業法といった法律に基づいた施設でなければ補助の対象になりません。予約時に確認をしましょう。
また、キャンプ場のコテージやバンガローは補助対象になりますが、テントサイトは対象外です。
②パッケージ旅行
宿泊と目的地までの鉄道・飛行機・フェリー・高速バスといった交通手段がセットのものです。交通手段だけの利用は補助の対象外になりますが、パッケージにすると交通手段分も補助の対象になります。
③クルーズ旅行 ※要検証項目ですので、後日追記します。
飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、ぱしふぃっくびぃなすの国内クルーズも宿泊が伴うので補助対象になるはずです。
④夜行フェリー
夜に港を出港し、翌日目的に入港する定期運行のフェリーも対象になります。
東京ー小笠原諸島のフェリーや、苫小牧ー仙台ー名古屋のフェリーなどは夜行フェリーに該当するはずです。
7/21追記:7/20更新の観光庁のまとめたQ&A資料を見ると、カーペット敷きの2等船室でも、「ベッドと同視できるフルフラットの睡眠スペースが提供されるとともに、枕、毛布その他の寝具が提供されているものについては、宿泊施設に準ずるものとして、支援対象となる。」とあります。
ただし、東京がキャンペーンの対象外になるため、東京都内の港を発着するフェリーは補助対象外となります。
⑤寝台列車
現在定期運行されている寝台列車は東京ー出雲/高松を走るサンライズ号のみです。
ただし、寝台の利用が条件なので、指定席扱いの「のびのびシート」は対象外です。
寝台の利用、のびのび座席も寝具の提供があるため、補助対象ですが、きっぷのみの購入の場合は補助対象外ですので、宿泊セットプランでの申込みが対象です。
西日本エリアにて運行予定の「WEST EXPRESS銀河」は寝台設備が無いので、おそらく補助対象外でしょう。
普通車指定席のリクライニングシートは寝具の提供が無いので対象外です。
普通車指定席ののびのびシート、グリーン車指定席は寝具の提供があるので補助対象です。
ただし、きっぷのみの購入は対象外ですので、宿泊セットプランでの申込みが必要です。
現在、日本旅行にて販売が決まっています。
一方、クルーズトレインの四季島、トワイライトエクスプレス瑞風、ななつぼしは宿泊が含まれるので補助対象です。
7/21追記:7/20更新のQ&Aを見ると、「ベッドと同視できるフルフラットの睡眠スペースが提供されるとともに、枕、毛布その他の寝具が提供されているものについては、宿泊施設に準ずるものとして、支援対象となる。」「夜行列車で座席のみを利用する(寝台を利用しない)場合など、座席のみとみなされるものは対象外となる。」とあります。
8/2追記:上記の追記を受けて、夜行列車は宿泊セットプランでの申込みが対象の旨追記しました。
⑥日帰り旅行
宿泊が無いので例外ですが、日帰り旅行も補助対象です。日帰り旅行の中でも、往復の交通手段と旅行先での消費(観光や食事)がセットのものが補助の対象です。
※はとバスの日帰りバス旅行がこれにあたるはずですが、定期観光コース(はとバスでは、路線バスに観光案内がついたものと見なしている)と、企画旅行のどちらも日帰り旅行として見なされるのか不明確なのではとバスの発表を待ちたいと思います。
補助対象外のものは?
逆に、補助対象外のものは何でしょうか?
資料を見ると、JR券(乗車券、特急券)、航空券、バス、フェリーの乗船券といった、単なる移動・座席のみの利用とされるチケット代は対象外とあります。
マイカーの利用にかかわる費用(ガソリン代、駐車場料金など)は対象外です。
ただし、マイカーを利用して「宿泊+高速道路周遊パス」のセットプランや、「高速道路周遊パス+体験型アクティビティ」の日帰り旅行プランを利用する場合は補助対象です。
ちなみに、レンタカー単体での利用は対象外ですが、「宿泊とレンタカーのセットプラン」の場合は補助対象です。
現段階で補助対象か不明なのが、宿泊と一緒に申込みをするオプショナルツアーや追加プランです。
例えば、観光地到着後のバスツアーなどは見方によっては、日帰り旅行に参加したようにも捉えられるので、補助対象になるかもしれません
補助の対象期間は?
7/22出発分からのキャンペーン適応が決まっているので、キャンペーンを使いたい方はまず予約するのが良いでしょう。
ただし!
補助でもらえるクーポン券は10月1日からの旅行が対象です。
クーポンが欲しい人は9月以降の旅行の計画が良さそうですが、クーポンの詳細はまだ発表されていません。
クーポン券についての詳細は別記事で解説中です!!
また、期限については来年3月末頃までとの報道がされていましたが、観光庁からの正式な発表はされていません。
補足:期限は2021年1月までになるようです。
7/29から実際に受け付け開始とは?
キャンペーン開始は7/22からですが、キャンペーンの適応価格で申込が出来るのは7/29からです。
キャンペーン適応の予約受付準備ができた旅行会社やホテルから順次受付開始です。
7/29より前に予約してもキャンペーンの条件は変わりませんが、7/29以降の申込は申込時点でキャンペーンの値引きがされた旅行代金になるので、煩わしい割引き額の計算は不要になるでしょう。
このブログを読んだ皆様には割引き額の計算方法は理解していただきたいですが・・・
では、7/29より前から予約をしている旅行の補助を受けるにはどうすれば良いのでしょう?
7/29より前に予約した場合の補助金はどうなる?
既に予約済の人は焦って何かする必要ありません。キャンセルして7/29以降に予約をし直す必要もありません。
旅行終了後に、助成金を還付してもらう手続きを自分で行えば大丈夫です。
旅行代金がわかる領収証、宿泊証明証といったを必要書類を揃えて、郵送かWEBにて手続きをします。
必要書類の詳細はキャンペーン事務局からの発表を待ちたいと思います。
7/23追記 詳細確認後追記します。
還付は8/14以降から受付予定と発表されました。
還付の申請はまだはっきりしていない部分もありますが、JTBや日本旅行といった旅行会社、ヤフートラベルやじゃらんなどの予約サイトを通して予約・支払いをした旅行は、その旅行会社・予約サイトが申請先になります。
一方、宿に直接予約・支払いをした場合は、宿に申請をします。
どうやら、支払いをした場所に申請し、そこから還付されるようです。
8/12追記
宿泊施設に直接支払った場合の申請方法の詳細が公開されました。
下記リンクの公式サイトの還付申請についてをご覧ください。
旅行会社や、予約サイトを通して支払った方は、予約元へ確認をしてください。
なお、還付申請は9月14日までとなっているようなので、お忘れ無い様に!!
まとめ
ここまでの内容をまとめると、
・旅行代金の補助は、値引きとクーポン券のセットで行われる
・値引き対象は7/22出発分から、さらにクーポン券がもらえるのは10月1日から対象
・補助対象は宿泊が含まれる旅行かどうか
・1人/泊あたり3,340円~40,000円の範囲がキャンペーンの利益を最大化出来る範囲
を最低限理解しておくと良いでしょう。
クーポン券の部分などまだ詳細がわからない部分も多いですが、またわかり次第追記していきます。
この記事がみなさまの参考になれば幸いです!
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