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国内最大手!JTBの強みについての考察とダイナミックパッケージのメリットを解説

今回は、旅行業界で知らぬ人はいないであろう旅行会社JTBについての解説です。

昨年度の年間販売額は1兆円を超える名実ともに国内最大手の旅行会社です。

 

そんなJTBは他の会社と何が違うのか?同業者として感じることを解説します。

 

 

 

大手ならではの仕入れの強さ

なんと言っても、JTB仕入れ力が違うと感じます。

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フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)より

旅行会社のビジネスは、宿泊施設から客室を、交通機関からは座席を仕入れて販売するので、旅行会社そのものは在庫を持っていません。

そのため、客室や交通機関をどれだけ仕入れられるか?はそのまま旅行会社がどれだけ販売できるか?に直結します。

 

仕入れの強さを測る2つの要素

では、この仕入れの力は何をもって測るかというと、1つは契約施設の数でしょう。

JTBの様な大手旅行会社では、全国のホテルや交通機関と契約しています。

全国規模で契約施設があれば、どの方面への旅行も扱えるので大手の会社としては当然です。

 

仕入れ力の要素2つめは、仕入れ数が多いことです。

 

仕入れ数は旅行会社と宿泊施設との契約で決まっていますが、たくさん売る会社はそれに見合う数の客室を仕入れています。

また、たくさん販売する旅行会社には、ホテル側も多くの客室を提供して売ってもらおうと考えるので、結果多く仕入れることができます。

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フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)より

 

私の経験上、JTBは契約施設数と仕入れ数が多いので、自社在庫が完売している時でも予約が取れることがあり、何度も助けられました。

 

ある時は、お客様から初めて聞くような施設に泊まりたいと言われた時、JTBが契約していたので予約が取れた事もあり、またある時は、客室数の少ない施設でもしっかり在庫を確保していることもありと、大手の仕入れ力を思い知ります。

 

とは言っても、JTBは利用者数も多いのでJTBで予約一杯でも他の旅行会社で予約が取れることもあるのでこればっかりは状況によりますね。

 

交通機関仕入れも強い 

宿泊施設の仕入れについてお話をしましたが、JTBは飛行機や列車といった交通機関仕入れも多く、交通手段の選択肢が豊富です。

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飛行機利用の旅行でいえば、往路と復路で異なる航空会社の組み合わせや、往路はJRで復路は飛行機利用といった組み合わせが可能な商品があります。

他にも、往路JRと復路私鉄特急の組み合わせや、往路フェリーと復路飛行機の組み合わせなどもあります。

 

JRと私鉄の組み合わせ例としては、伊勢神宮への旅行の際は、東海道新幹線で名古屋まで向かい、名古屋からはJR快速みえ利用、又は近鉄特急の利用いずれかが選べます。

近鉄特急はアーバンライナービスタカーはもちろん、しまかぜも選べるので選択肢がとても多いです。

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JTBデジタルパンフレットhttp://ebook.jtb.co.jp/book/?1403120#1より

 

旅行者のニーズに合わせて組み合わせが出来るのも、契約している交通機関の多さがなせる技ではないでしょうか。

 

 

さて、ここまで仕入れについて話しをしてきましたが、仕入れたものは販売しなければなりません。

JTB仕入れた客室や交通機関といった素材を無駄なく売るのも上手です。

それが、次に紹介するJTBダイナミックパッケージです。

 

JTBダイナミックパッケージ仕入れ力あってこその商品!

2020年10月から利用可能になったJTBダイナミックパッケージは、JTBの契約宿泊施設約6,900軒(JTB公式ホームページより参照)と往復の飛行機と宿泊、又は往復のJRと宿泊を組み合わせて作る価格変動型の交通手段付き宿泊パックプランです。

 

パックプランなので宿泊と交通手段のセット予約が必要ですが、仕入れた客室や交通機関の座席を上手く販売出来る秘密があります。

 

それは、空室・空席を基に算出する時価を反映する価格変動プランのため、早めに予約すると安いことです。

 

価格の優位性があるので、従来のパックプランよりも早期の予約を促すことで仕入れた在庫の早期完売を目指せます。

 

パンフレットが無いので自由度が高い

価格変動するダイナミックパッケージには料金が記載されたパンフレットはありませんが、その代わり、今までパンフレットに掲載されていなかった多くの宿泊施設が「自由」に選べます。

旅行会社のパンフレットに掲載される宿はせいぜい1ページに6軒くらいがいいところでしょうから、仮にJTBの契約施設を全て掲載するには単純に計算しても1,000ページ越えのパンフレットが必要になりますので、掲載されるのはごく一部のみです。

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1,000ページのイメージ https://pixabay.com/ja/より

単に価格が今までより安くなるだけなら驚きませんが、組み合わせ出来る施設が増えるからこそ、「価格」と「自由度」の両立ができます。

 

自由度が高いとどんな宿泊施設を選べば良いか悩みますが、JTBダイナミックパッケージの検索画面では宿泊施設のこだわり条件をかなりこまかく設定できます。

以下はこだわり検索画面の抜粋です。

 

コロナ禍でますます人気の個室食や部屋食にこだわりはもちろんのこと、地酒や銘酒が豊富など飲み物のこだわりも含みます。

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温泉の場合は、泉質・効能まで細かく選べます!

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客室のテレビが50インチ以上など気にしたことも無いですが、そんなことも選べます。

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他にも眺望や立地なども細かな条件指定が出来るので、今まで知らなかった宿にも出会えるでしょう。

ここまで出来るのはJTBくらいだと思います。

 

この機能は、JTBで予約するしないに関わらず便利なので一度使って欲しいです。

JTBダイナミックパッケージのこだわり検索を使ってみる!(公式サイトへ)

 

 

最後に

実を言えば、JALANAといったエアライン系の旅行会社は早くからダイナミックパッケージを扱っているので、JTBだけが凄いということではありません。

(むしろエアライン系が価格変動型の個人包括運賃を導入したから他の旅行会社もそうせざるを得なかったようにも思います…)

しかし、私は多くの宿泊施設と契約しているJTBだからこそ、ダイナミックパッケージの真価を発揮していると思うのです。

 

ヤフートラベルなどのオンライン旅行会社も便利ですが、新たな選択肢としてJTBダイナミックパッケージもぜひご検討いただき、皆様の旅行がより良いものになることを期待しております!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!!

 

 

 JTBダイナミックパッケージは店舗での申込みも出来ますが、JTBホームページにて24時間オンライン予約が可能です。

WEB決済をすれば、旅程表はスマホで見られますし、チケットはプリントアウトかQRコードスマホに表示すれば利用出来るので、店舗に行く必要はありません。

JRのきっぷも駅の券売機で受け取りできます。

www.jtb.co.jp

 

 

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