今回はこんな旅行会社があったら面白いかも?を考えてみました。
一旅行会社で働く人間の提言として新しい!とか面白い!といった発見・気づきがあればと思います。
スタッフ2名が対応
旅行会社のカウンターでは基本一人のスタッフが相談から手配まで一貫して行いますが、必ずしも一人で行う必要はありません。
そこで旅行会社で対応するスタッフは2名のバディ体制について考えてみました。
2名のスタッフはそれぞれ異なる視座から最適な旅行は何かを考えて提案しますので、旅行者はより最適な旅行は何かを選択出来るでしょう。
ベテランと若手スタッフのバディ体制なら、堂々とOJTが出来ますので、スタッフ育成はより実際の業務にあった内容で行えます。
スタッフにとっては、お互いにフォローし合えるので心的負担が軽減できます。
デメリットは、2名のバディ体制が固定されるのでシフトが固定化されます。そのため、休日調整が難しくなります。
さらに、2名で1つの旅行に対応するので誰の売り上げ実績になるのかが曖昧です。
売り上げはスタッフの評価にも関わりますので、バディの間で半々ずつなのか、貢献度に応じてなのか評価の仕方に課題があります。
心的負担が軽減できるの反対に、何かトラブルになった場合はバディのどちらのミスなのか、責任の所在がはっきりしないという面もあるでしょう。
相談したスタッフと一緒に旅行に行く
旅行相談したスタッフの提案したコースが良ければ、お客様の旅行に同行して現地の案内などするのも面白いでしょう。
相談したスタッフが旅マエの相談から旅ナカの間、その人だけのプライベートガイドになり、旅行者の方は安心して旅行が出来ますし、スタッフにとっては業務を兼ねた旅行は息抜きになるかもしれません。
課題になるのは、スタッフの労務管理です。
お客様の旅行にどこまでついて行くのか?何時から何時までの労働時間とするのか?を出発前に決めておかなければ現地でトラブルになるでしょう。
また、旅行会社の人間が旅行について行く場合、単なるガイドではなく、添乗員のような対応が求められます。添乗員として同行する場合は、旅程管理業務を行うことになりますので、旅程管理業務主任者としての資格が必要になります。
添乗員も一般的には8時から20時までが労働時間と標準旅行約款にも定められていますが、実際は早朝出発が必要だったり、夕食時の宴会に同席したり、深夜の移動などと時間外勤務が前提となっている旅行もあります。
視点を変えれば、旅行会社のスタッフが同行する費用は旅行代金にも反映されるので、旅行代金は高額になります。しかし、旅行者にとってはメリットあってのことなのでデメリットとは言い切れないかもしれませんね。
全てコストがかかりすぎる!
なぜネット予約がお得なのかをについて解説した記事にて、旅行会社は他の業界と比べてコストがかかり、売り上げに対して収益が残らないことを述べました。
先に述べた2つの営業体制を実現するには、とにかくコスト(人件費)がかかります。
2名で1つの旅行を販売する場合、本来なら1名で1旅行販売できるところを、わざわざ2名で1旅行を販売するので、それに見合うだけの販売額にならなければなりません。
オンラインの旅行会社が行うならまだしも、実店舗を持つ旅行会社が行うのは、ますますコストをかけることになるので現実的では無いでしょう。
最後に
今回考えてみたアイディアを実施する旅行会社は既にあるかもしれません。
旅行会社は今までのような販売方法や商品では恐らく生き残れないでしょうから、今後どんな変革が起きるのか楽しみです。
そしてその変化は、コロナ禍でコストカットのためのやむを得ずの変革ではなく、旅行者と旅行会社双方にとってメリットのある変革であることを願うばかりです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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