今回は旅行会社で働く楽しさ、やりがい、大変なことについて簡単にお話ししたいと思います。
現在、旅行業界は新型コロナウイルスの流行で大きな影響を受けていますが、旅行業界で働きたいと考える人は一定数いると考えています。
その理由は、旅行が好きだから、人に喜んで欲しいから、地元に貢献したいから、などなど色んな理由があるかと思います。
正直、コロナで苦しむ状況を見て、旅行業界で働くことに不安やマイナスの考えを持つ人もいらっしゃるでしょうが、あえてこんな時だからこそ、旅行業界で働くことについて、現役旅行会社社員の私が思うことをお伝え出来ればと思います。
旅行業界と言っても範囲が広いので、今回は旅行会社での旅行販売についてを主にしたいと思います。
残念ながら、2022年新卒入社予定の採用を多くの旅行会社が見送る中、いつか旅行会社で働きたいと考える学生さんにとっても何か参考になれば幸いです。
よろしくお願いします。
旅行会社で働く楽しさについて
なんと言っても旅行という楽しいことを仕事に出来ることではないでしょうか。
私が知る限り、旅行したくないという人は、ほとんどいらっしゃいません。
旅行を楽しいと感じるポイントは人それぞれですが、私は新しい発見がある旅行ほど楽しいと感じます。
旅先で偶然見かけた絶景に気分が上がったり、下調べせずに立ち寄ったお店の食事が美味しかったりと、現地での発見が多い旅行ほど充実すると思います。
これが、お客様の旅行相談中にも新しい発見があると同じように楽しく感じます。
お客様から○○に行きたいと相談され、そこが自分の知らない場所だと、「どんなところだろう?」とわくわくします。
仕事を通して自分の楽しいや、ワクワクが増えていくので、旅行好きな人にとっては新しい発見がある限り、楽しさの沼にはまるようなものです。
おかげさまで旅行欲は絶えませんね(苦笑)
旅行会社の仕事のやりがいについて
これはどんな仕事にも言えますが、お客様のお役にたてるとやりがいを感じます。
感覚的には3泊以上の旅行になると、お客様はどのように観光してまわるか自分で決められなくなり、相談される傾向があります。
国内旅行では、北海道や九州、沖縄が日数の長い旅行でよく周遊される印象です。
そんなときこそ我々の力の見せ所で、旅行先で何をしたいのかを考え、最適な交通手段と宿泊地、周り方を提案します。
時には自分が行くならという視点も必要ですが、一番はお客様の要望にどれだけ叶うか?です。
旅行から帰ってこられた時に、楽しい旅行だった、効率良く回れたと聞くと一安心しますし、お役に立てたとやりがいを感じます。
旅行会社のこれが大変!
旅行業は旅行サービスを提供する事業者と、旅行者の間に旅行業者が入り、双方の代理媒介をする仕事です。
そのため、いろんな事業者とお客様をつなぐ役割があるのですが、関係する事業者が多いので、覚えなければならないことが多岐にわたり、常に勉強し続けなければなりません。
例えば、旅行サービスを提供する事業者とは、宿泊サービスを提供するホテル・旅館や、旅客運送サービスを提供する鉄道・船舶・航空会社などを指しますが、いくつそうした事業者が思いつきますか?
宿泊施設を例にすれば、国内だけでもおよそ5万2千件の宿泊施設があり、その1軒1軒毎に客室の設備や食事の条件が異なります。
そして新規開業や閉業だけでなく、休館や、一部休止、変更などが常にされており、しばらくぶりに販売したら以前と違うサービスをしているなんてこともあり得ます。
交通機関も運休や減便、ダイヤの変更、機材の変更によりお客様の旅行に大きな影響が出ることもあります。
こうしためまぐるしい外部環境の変化に追いつくために、常に勉強し続ける必要があります。
おそらく、勉強し続ける必要があるのはどんな業界にも言えますが、旅行会社で働く人は特に色んなことに興味を持って勉強できる意欲が大切だと思います。
最後に
ここまで旅行会社で働いていて思うことを楽しさ、やりがい、大変なことの3つ紹介しました。
紹介したのは個人的に思うことの中でもほんの一部です。
加えて、最後に一言申し上げるなら、旅行好きなだけではこの業界はやっていけません。
しかし、旅行が好きという気持ちがあれば、外部環境の変化を学習の機会と前向きに捉えることが出来るでしょうし、大変なことがあっても乗り越えようと気持ちが高まるでしょう。
加えて、お客様の旅行のために!という気持ちが重なれば、きっと誰もが素晴らしい旅行の販売が出来ると思います。
もし旅行会社で働きたいと考える方は、是非その気持ちを大事に持ち続けて欲しいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!