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【北海道】函館奉行所の歴史、立待岬、函館夜景のオススメ時間帯について

函館旅行で訪れた観光地の紹介をします。 

今回初めて訪れた場所がありましたので、備忘録的な意味を込めてまとめてみました。

 

 

 

 

函館奉行所五稜郭公園の歴史を学べる資料館

五稜郭といえば五稜郭公園と、その形を上から眺められる五稜郭タワーが有名です。

観光の手順としては、タワーに上って星形の公園を眺めるのが王道コースと言えます。

 

今回はタワーに上らず、五稜郭公園内にある函館奉行所(再建)の建物内に初めて入りました。

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函館奉行所は、幕末に開港した函館に置かれた江戸幕府の役所でした。

もともとは函館山近くの元町にありましたが、外国船からの防衛を考えると港から近かったのを危惧し、内陸側に移設されました。

当時の外国製の大砲は射程距離が3キロだったそうですから、その射程距離外に役所を置きたかったのが現在の場所に移設された理由の1つだそうです。

元町は今でも旧外国領事館が建ち並ぶ異国情緒あふれる場所ですので、元町を観光する際には函館奉行所があったことを思い返してみてください。

 

 五稜郭は移設する函館奉行所の外堀防衛のために作られました。当時としては珍しい西洋式の城郭に、石垣で作った外堀を組み合わせたハイブリッドタイプです。

 

大政奉還後、江戸幕府から明治政府へ函館奉行所の役割は移譲されました。

戊辰戦争後に函館奉行所は解体されましたが、その後当時の奉行所の3分の1が復元され、現在は資料館としてその歴史を伝えています。

 

館内資料は、函館奉行所の歴史と建築復元の過程がメイン展示で、おおよそ30分から1時間で見て回れます。

奉行所の頂上にある太鼓櫓は戦争時に大砲の砲撃を受けて破壊されたとの資料があり、外堀から櫓を狙う程の砲撃技術に驚きです。

 

下の写真は復元されていない当時の区画跡です。

奉行所はかなり大きな施設だったことを窺い知れます。
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五稜郭へお立ち寄りの際は、五稜郭タワーだけでなく函館奉行所もお忘れ無く!

箱館奉行所 公式ウェブサイト

 

立待岬津軽海峡函館山の裏の顔を見る

立待岬函館山南東側にある景勝地です。今回初めて訪問しました。

 

立待岬へは函館市電の谷地頭駅から徒歩で15分ほどです。

谷地頭はその名の通り谷地にあるので、海抜低いです。
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海沿いにある湯の川温泉周辺ですら海抜3Mなので、かなり低いです。

この低地から函館山の裾野を上るように歩いて向かいます。

 

 

谷地頭から立待岬へ向かう道は、途中に墓地があります。

この墓地には、石川啄木の家族のお墓があります。

啄木は生涯で函館で過ごしたのはわずか5ヶ月ほどですが、死ぬときは函館がよいと話すほど函館が気に入っていたようで、函館にお墓が建てられたようです

墓地を風光明媚と言えるかどうかわかりませんが、海と函館の街並みを望むこの場所は一度歩いて景色を楽しむのも悪くないでしょう。
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そして到着したのがこちら立待岬です。

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到着した頃にちょうど吹雪にあたってしまい、横殴りの雪が吹き付けています。

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津軽海峡が見えるはずですが、この日は天気に恵まれませんでした・・・。

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立待岬からは函館山へ上る登山道があるので、ハイキングも楽しめます。

コースの詳細や、晴れた日の立待岬の景色は公式HPから確認出来ます。

 

函館山の夜景~オススメは日没前!

函館山の夜景については有名すぎるので詳細な説明は割愛します。

私がお伝えしたいのは、夜景観光は日没しきってからではなく日没前から見ると美しいことです。

 

今回は、実際に函館山に滞在していた16:50~17:15の間で撮影した一眼レフカメラの写真でご紹介します。

なお、私が函館を訪れたのは12月上旬で、日没は16:30頃と予報されていました。ご参考ください。

 

まず、16:55頃撮影の夜景です。遠くの山並みと町並みも肉眼でしっかり見えます。

私は真っ暗な時間よりもこの時間が、楽しめる景色が多いので一番綺麗だと思います。
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写真やや右下あたりに小さく真っ白く光っているのは函館クリスマスファンタジーの目玉のクリスマスツリーです。函館と姉妹都市のカナダ、ファリファックス市から毎年贈られています。
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こちらは17時頃、夜景が正面に見える場所からの撮影です。

稜線や空の色、海岸線とのグラデーション含め、視界いっぱいに景色が楽しめるので綺麗に見えます。
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次は、一気に時間が経ち17:15頃の撮影です。日が沈むのは本当に早いです。

遠くにうっすら稜線が見え、空は群青色です。街明かりが強くなり、ザ・夜景といった景色です。
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17:20頃真っ暗になりました。稜線も見えず、空の色もわかりません。

カメラの明るさ調整をすればまた違った写真になるかもしれませんが、16:50に撮影した時と同じ設定で撮影しています。

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完全に日没したこの写真と、先の16:55の写真を見比べてみるとどちらがお好みでしょうか?

末広がりの様に景色が広がっている明るい時間の方が、風景を楽しめると思いませんか?

日没時間は函館山ロープウェイの公式HPで確認出来るので、事前に確認しましょう。

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最後に

 函館は過去何度か訪れましたが、奉行所立待岬も時間の都合上あまり注目していない場所でした。同じく、夜景観光も日没前となると冬時期でなければホテルの夕食の時間の関係で見られない時間でしたので、いつもと違った発見の多い旅行でした。

 

皆様の函館旅行の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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