こんにちは、たびおどりです。
今回は香港旅行の3日目、マカオ1日観光についてです。
マカオについての紹介と、マカオ入国までは別記事にて解説していますので、まずはこちらをご覧ください。
おさらいですが、今回の1日間観光は、世界遺産歴史地区に登録されている市内観光から始まり、マカオタワー、デラックスホテルでの昼食とコロアン観光となっています。
ガイドさんから聞いたお話も踏まえつつ紹介していきますので、よろしくお願いします。
参加したツアーはJTBのMYBUSから申し込みをしました。
<2019年4月~>マカオ世界遺産めぐり1日観光|オプショナルツアーの予約はJTB
マカオ歴史地区観光
最初の観光地は、セントポール天主堂跡(または聖ポール天主堂跡)です。
16世紀初め(日本の江戸時代始まり頃)に建てられた、聖母マリアを奉る大きな聖堂だったようですが、火災により焼失し、現在はその一部のみを残しています。
焼け残ったのは、建物正面部分のみで、こちらは裏側からの様子。
地面はヨーロッパのように石畳の道が多く、この歴史地区は特にヨーロッパを感じました。
さっそく、ガイドさんからこんな話を聞きました。
この焼けた大聖堂は、1日のカジノの売上13億円にもなるマカオの財力をもってすれば直せるはずです。
なぜ焼けた後に再建しなかったのか?
香港と同じく、マカオもまた独自の産業や特産品はありません。そんな中、観光地開発をして行く中で、正面だけ焼け残った天主堂は、その貴重性から観光地に出来ると判断して、今もそのままにしているのだそうです。
さて、正面側には聖母マリアや、ザビエルなどの石像があり、よーく見ると漢字が掘られています。ガイドさんの話によると、日本が江戸時代の頃、この地に来たキリシタンの人々がポルトガルの人たちと協力して建てたため、漢字を刻んだのだそうです。
竜の石像には、隠れキリシタンが踏み絵で弾圧されたその屈辱を晴らす意味でしょうか、逆に徳川家康と思われる顔を踏みつけているマリア像もあります。
当時の民衆は、家康の顔など見た事無いでしょうから、想像で作ったのでしょうか。
マリア像の右には 聖母 の漢字が彫られています。
マリア像のさらに右側には骸骨が横たわり、ここには 念死者無為罪 と漢字があります。
無念の内に死んでいった信者の想いを表したのでしょうか。
正直、なんでこんな場所が観光名所なのか疑問でしたが、やはりガイド付きの観光はためになる話ばかりでおもしろいです。今回はとても良いガイドさんに担当していただいたと思いました。
全体が大きいので、下の方にある広場へ行くと、全景が入る写真スポットがありました。このポイントもガイドさんからおすすめされた場所です。
この広場のすぐ近くには、マカオ名物のエッグタルト屋さんがありました。
マカオで1番人気のお土産と日本語で書かれるほどですから、日本人向けのお店かもしれません。
甘い物好きな私は、マカオのエッグタルトを楽しみにしていたのですぐさま購入。
ちなみに、マカオの通貨は[マカオパタカ]ですが、香港ドルが同じ値段で流通しているので両替は不要です。むしろ、マカオパタカはマカオのカジノでは使えないようですので香港旅行の際はご参考ください。
こちらのエッグタルトは1個10香港ドル(140円)とお手頃価格で、マカオは、食べ歩きも普通にされているので、いただきながら観光をしました。
焼きたてでサクサクのタルトは絶品で、お土産に出来ないのが残念なほどです。
ガイドからマカオお土産にお菓子を買いたいと相談したところ、クッキーとエッグロールをおすすめされました。エッグタルトと同じ材料を使って作っているのでエッグタルトの代わりにとおすすめされました。
↑こんな感じのおやつです。エッグタルトの代わりになるかは正直微妙ですが、さくさくして美味しく、コーヒー紅茶との相性が良いです。
私が購入したエッグロールの値段はあいにく忘れてしまったのですが、ネットショップなどで見るとかなり高価・・・断然現地で買う方が安いと思います。
このとき、ガイドさんから街に敷かれている石について説明を受けました。
この下の写真では、右と左で石の色、種類が違います。左の石は、ヨーロッパで採れる石だそうなのですが、なぜわざわざ大陸で採れる石を使っていたのでしょうか。
ポルトガルがマカオを植民地にしていた大航海時代、ポルトガル船はマカオまで来た後、紅茶などを積んで帰っていましたが、その船に石を積んで航海していたのだそうです。石を船底に敷くことで船を安定させる意味もあり、植民地では建設材料として買い取らせることも出来たためなのだそうです。
歴史地区を進んで次に見えてきたのは、聖ドミニコ協会です。
マカオで一番美しいファサードと言われるように、黄色の壁が大変奇麗な協会です。
周辺の建物と比べても、一際目立っていました。
中の作りもヨーロッパにある協会と遜色ありません。週末になると、結婚式も執り行われるようです。
さらに歴史地区進んで到着したのが、セナド広場です。
世界遺産歴史地区の中心とも言われており、道路挟んで反対側は、マカオのお役所出そうです。ガイドさんの話では、マカオで勤務する公務員はポルトガル人だそうです。
セドナ広場はいわば、政治の中心にもなっているようで、イベントが行われる広場だそう。ちょうど、旧正月だったからだと思いますが、豚の像が置かれていました。 干支がイノシシですが、中華圏ではイノシシは豚のことだそうです。
ちなみに中華圏では、豚は子孫繁栄・金運上昇の意味合いもあるようで、年中豚の置物など縁起物として売られているようです。
マカオタワー
マカオタワーは、高さ338Mの大きな塔なのですが、なんのために建てられたかご存じでしょうか。
日本の東京タワー、スカイツリーは電波塔として建てられていますが、マカオタワーは、なんとバンジージャンプの為に作られたとガイドさんから説明がありました。
そのため、バンジージャンプの出来るタワーとしては世界一だそうです。
バンジージャンプ1回の体験料は、日本円でおよそ6万円!
飛ぶ際には、何があっても承知の上です、と署名をするのだそう。
娯楽のためにこんな大きなタワーが作られたなんて、スケールが違い過ぎますね。
雲の上に展望デッキがありますが、頂上が見えません。
曇っていてよく見えませんが、カジノなどのあるコタイ・タイパ方面へ向かう橋です。
高いタワーにほぼある、床下が透明な場所もありました。バンジージャンプの着地点が霞の先に見えますが、とても飛ぶ気は起きません。
ちなみに、バンジージャンプの他に、外周を歩いたり、塔の頂上まで階段を上がっていくアクティビティもありますが、どれも気の引ける内容です・・・。
タワーの根元部分には、カジノやマカオタワーグッズをそろえたお土産品店もありました。
デラックスホテルでの昼食
マカオタワー観光後は昼食会場へ移動です。
デラックスホテルとは、カジノの入っている大きなホテルのことでした。おそらく、どこのホテルと明記していないので、その時によって昼食場所が違うのだと思います。
今回の昼食は、バンヤンツリー内のレストランでした。
バンヤンホテルは、タイのホテルグループで、レストランスタッフが、両手を合わせて挨拶してくださり、とても暖かく迎えていただきました。さすが、ほほえみの国タイのホテルです。
余談ですが、高級ホテルは入った瞬間から、良い香りがしますよね。あの香りは一体どこから発せられているのでしょうか。
メニューを見るとJTBメニューと記載されています。今回は、JTBのMYBUSで参加をしましたので、きっとオリジナルメニューなのだと思います。
飲み物を何にするか聞かれまして、マカオオリジナルのビールがあるとのことで、せっかくだからと注文しました。
大きなグラスに入って、1杯60マカオパタカ=香港ドル(約840円)です。別途10%のサービス料がかかるとのことで66香港ドルをお支払いしました。
コクがあり、しっかりとビールの味がする美味しい一杯でした。香港に来てからは、チンタオビールばかり飲んでいたので、久々に濃い味わいのビールを楽しめました。日本でいうと、近いのは麒麟ラガービールでしょうか。
ポテトスープは温かく、ジャガイモだと思いますが、とてもなめらかなスープでした。
ベーコンなどの塩味が絶妙でした。
メインディッシュは、サーディン(いわし)のグリルと、アフリカンチキンプレートのライス添えです。
サーディンは塩こしょうで味付けされ、レモンの風味をつけるとさわやかな味わいでした。アフリカンチキンは、おそらくバーベキューソースのような味付けをされた鶏肉のグリルかと思います。よくあるバーベキューソースとは違い、味付けはさっぱりとしています。良いたとえが思い浮かばず、心苦しいのですが、エバラ焼き肉のたれとは全く違う味です。
お米はいわゆるタイ米ですが、そこまでパサパサしているようすは無く、日本のお米と同じような感覚で、いわしとチキンをおかずにいただきました。
量が多いので、男性でも十分お腹いっぱいになると思います。
そして、デザートのセラドゥーラは、砕いたクッキーとチーズクリームを使ったケーキのような物でした。初めて食べたものなので、似たものとしてはレアチーズケーキでしょうか。
コロアン島観光
昼食後、カジノ体験を選ばれた方はそのままホテル内のカジノへ。
コロアン観光を選んだ私たちは、バスでコロアンまで移動です。
途中、タイパにある豪華絢爛なホテルたちを見ながら、バスはのどかな街を目指して進みます。
1/2サイズのエッフェル塔の後ろにあるのがパリジャンホテル
マカオで1番大きなカジノが入っているこちらはベネチアンホテル
大き過ぎて全景入らずでした。また、ホテルの正面から裏側まで、歩いて10分かかるほど広いのだそうです。
フランスにイタリアにとまるで世界旅行をしているかのようです。アメリカのラスベガスのようですが、実際にマカオはラスベガスに習ってタイパを開発しているのだそう。
中には建物の真ん中をやはり8の字に開けた風水思想のホテルもありまして、この8の字部分は観覧車になるのだそう。
どう動くのかすらわかりません。
さて、コロアンにあるザビエル協会は、マカオにキリスト教を広めたザビエルを記念して建てられた協会です。ガイドの話によると、ザビエルの死後、右腕が納められていたようですが、今は別の場所に移されているようです。
外観はこんな感じで、小さいです。
中もそれほど広くありませんが、訪れた際もお祈りされている方がいらっしゃいました。
コロアンには有名なエッグタルトのお店があり、こちらはツアー代金に入っていました。シナモンパウダーをかけて食べると美味しいとのことで、まぶして頂いてきました。
聖ポール天主堂の近くのお店と比べても甲乙つけがたいものです。こちらのお店は、エッグタルト発祥のお店と言われています。
好みがわかれると思いますが、私はこちらのタルト生地の方が好みでした。
コロアン観光後は、カジノ組の方をお迎えにホテルまで戻り、フェリーターミナルまで送られます。
帰りもジェットフォイルで香港へ戻ります。
楽しいお話を沢山してくださったガイドさんともお別れし、香港までまたガイド無しで移動します。
乗船手続き時に乗船券に指定席のシールが貼られ、出国審査でパスポートを見せ、乗船ゲートまで移動は、香港からの移動時と同じです。
香港に到着すると、今朝お世話いただいたガイドさんが待っていてくれました。
そして、各ホテルまでバスでお送りいただき、マカオ1日観光は終了です。
各ホテルでお別れの際には、一緒に旅をした方々とご挨拶をし、「引き続き良い旅を」とお声がけさせていただきました。
以上、マカオについての解説を2回にわたってお届けしましたがいかがでしたか?
香港旅行の3日目のことでしたが、この日は夜の香港名物オープントップバスの乗車もありましたので、こちらもあわせてご覧ください。
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